大阪大学接合科学研究所第16回産学連携シンポジウムのご案内

主催:生産技術振興協会、大阪大学 接合科学研究所、大阪商工会議所

 生産技術振興協会では、大阪大学接合科学研究所・大阪商工会議所と共催で、接合科学研究所の研究成果を産業界の皆様に幅広く知っていただくことを目的に、そのシーズを発信し、産業界のニーズとマッチしていただく機会の場として、毎年、産学連携シンポジウムを開催しております。
 今年は、「接合って何?Joining & Welding World Resource Innovation ものづくりを支える・変革する」をテーマとして、大阪商工会議所、一般社団法人 生産技術振興協会の三者での主催で、5月28日に開催いたします。また、シンポジウム終了後には産学交流の場として懇談会を開催します。

シンポジウムポスター◆(PDF:1.25MB)


日 時 :2019年5月28日(火) 13:00〜
会 場 :大阪商工会議所 地下1号会議室 (大阪市中央区本町橋2番8号)
参加費 :講演会 無料、懇親会 2,000円(当日、会場受付にて申し受けます)
定員  :200名(達した時点で締め切らせていただきます)
申込先 : (一社)生産技術振興協会 事務局 
申込期限:5月20日(月)まで
申込  :近日中に申込受付開始予定


【当日のプログラム】  ◆講師紹介はこちら(PDF:348kB)

テーマ:「接合って何? Joining & welding World Resource Innovation」〜ものづくりを支える・変革する〜

13:00 開会の挨拶  接合科学研究所 所長 教授 田中 学

@13:10〜14:20 セッション1:共同利用・共同研究 受賞講演
「粉末床溶融結合型金属Additive Manufacturingにおける材料組織の制御」
大阪大学 教授 小泉雄一郎
接合科学研究所 ナノ・マイクロ構造制御プロセス学分野 教授 桐原聡秀

「脆性き裂分岐・マイクロブランチの脆性破壊抵抗の数値解析および詳細観察による考察」
東京大学 川畑友弥
接合科学研究所 接合構造化評価学分野 教授 南 二三吉、助教 高嶋康人

@14:20〜14:50 セッション2:産学連携活動
「高強度鋼板への摩擦攪拌接合(FSW)の適用性とその継手性能」
接合科学研究所 JFEウェルディング協働研究所 松下宗生
JFEスチール株式会社 松田広志、村上善明

14:50 コーヒーブレーク

@15:10〜16:40 セッション3:接合科学研究所シーズ
「可視化による溶接アーク現象の理解とその応用」
接合科学研究所 エネルギー制御学分野 教授 田中 学

「高輝度X線(接合研〜SPring-8)を利用した溶接・接合研究」
接合科学研究所 接合界面機構学分野 准教授 柳楽 知也、教授 藤井英俊

「溶接・接合にともなう材料・力学挙動を考慮した継手性能評価」
接合科学研究所 溶接機構学分野 准教授 三上 欣希、教授 伊藤和博

16:40 閉会の挨拶  接合科学研究所 教授 井上裕滋

17:00 懇親会(会場:マイドームおおさか1階「レストランマイドーム」参加費2,000円)



【講師紹介はこちら(PDF:348kB)

【講演内容】(講演順)
■「粉末床溶融結合型金属Additive Manufacturingにおける材料組織の制御」
 大阪大学大学院 教授 小泉 雄一郎
金属用3Dプリンターで造形された部材の特性は、気孔や亀裂の有無といったマクロな健全性だけでなく、
造形プロセス中の急速凝固や方向性凝固に由来した特有の材料組織形成にも強く依存する.そのため
金属用3Dプリンターで形状と同時に内部組織も制御し材料特性を制御することへの関心が高まっている。
本講演では、普及が進む粉末床溶融結合型の金属Additive Manufacturingプロセスにおける材料組織制御
の指針について紹介する。
■「脆性き裂分岐・マイクロブランチの脆性破壊抵抗の数値解析および詳細観察による考察」
 東京大学 准教授 川畑 友弥
鋼構造物の安全性確保のため脆性亀裂伝播停止特性の付与は設計上重要な観点である。材料への同特性の
付与は靭性全般を向上させる効果を持つ組織微細化や高価なNi添加に頼るところが多く、その他の効果的な
手法については着眼されてこなかった。本研究ではミクロ/マクロ亀裂分岐を積極的に形成させることで
亀裂伝播時の散逸エネルギーを劇的に上昇させることを狙うが、実験的に分岐がもたらされた試験片を
取り上げ、分岐発生に対する局所力学条件を見極める。
■「高強度鋼板への摩擦攪拌接合(FSW)の適用性とその継手性能」
 接合科学研究所 JFEウェルディング協働研究所 松下 宗生
摩擦攪拌接合(FSW)は、自動車用鋼板の高強度化に伴う溶接性の課題に対応する技術の一つとして期待が
高まっている。しかし、実適用を想定した施工能率や継手性能の評価とそれらを満足するためのプロセス
技術に関しては十分な検討がされていない。そこで本研究では、引張強度1180MPa級までの高強度鋼板を
用いてFSWを行い、適正接合条件範囲と接合継手のミクロ組織および引張特性を検討した。
■「可視化による溶接アーク現象の理解とその応用」
 接合科学研究所 エネルギー制御学分野 教授 田中 学
イメージ計測機器や数値シミュレーションによって溶接アーク現象を可視化することは、溶接分野における
今日の研究トレンドである。可視化によって得られた直感的かつ定量的な情報を巧く活用することにより
複雑な諸現象の本質を紐解くことができるからである。本質の理解は、新しい技術開発のヒントを導き、
進むべき方向性を示唆してくれる。本講演では、最新の研究成果を紹介しながら溶接アーク現象の可視化と
その応用について解説する。
■「高輝度X線(接合研〜SPring-8)を利用した溶接・接合研究」
 接合科学研究所 接合界面機構学分野 准教授 柳楽 知也
近年、SPring-8に代表される大型放射光施設にて高輝度X線を利用した材料研究が盛んに行われている。
高輝度、高平行度のX線によるイメージングやX線回折の利用により、従来では観察不可能であった溶接・
接合現象をリアルタイムで観察することが可能となりつつある。本講演では、高輝度X線を利用した
溶接・接合現象の観察原理からSPring-8のX線を利用したアーク溶接中での凝固割れや接合研のX線を
利用した摩擦攪拌中での材料流動のその場観察などの実施例について紹介する。
■「溶接・接合にともなう材料・力学挙動を考慮した継手性能評価」
 接合科学研究所 溶接機構学分野 准教授 三上 欣希
溶接・接合は、材料組織の変化や、変形および残留応力の発生をともない、継手や構造物の性能にも影響
を及ぼす。そのため、継手性能評価の高度化・詳細化を図るうえで、材料・力学挙動を考慮することは
重要な課題である。本講演では、溶接・接合プロセス中に生じる温度履歴や残留応力の数値シミュレーションを
活用して、継手性能を評価する試みについて紹介する。

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