2019 新春トップセミナーのご案内

「人類は持続可能か?」
―持続可能な開発目標(SDGs)を考える−

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■開催趣旨
 人類はこれまでどのような〈こころ〉のあり方で世界と向き合い、探求し、 それを行動にうつして、発展をしてきたのでしょうか?そして、これからどのような 〈こころ〉を持って、世界を展望するのでしょうか。科学技術が発展し、70億人にも なる人類にとって、地球の持続可能性や未来に対する展望が揺らぐ中、いまこそ、 「ヒトはどこからきて、どこへ向かうのか」を、われわれ自身に問いかけ、行動を 起こす時がきています。

 いまや地球温暖化により、台風、大雨、洪水、日照りと、身近にも異常気象が多発し、 人類に大きな被害をもたらせています。また科学技術の急速な発展は、人類に恩恵を 与えると同時に、脅威にもなりつつあります。人類が持続可能な発展を模索する中、 今回の「トップマネージャーのための新春トップセミナー」では、「ヒトは何か」を 宗教的哲学的に模索し、更に「科学はどうあるべきか」を考え、提唱したいと考えます。

 サブタイトルに掲げた「持続可能な開発目標(SDGs)」は、2015年9月に国連に於いて 193カ国の、国と地域の代表により採択されました。その目的は、極度の貧困、不平等・ 不正義をなくし、私たちの地球を守るための目標であり、「誰一人取り残さない」と 宣言がされています。この17の目標を達成するには、政府、民間、市民社会、そして 市民によるパートナーシップが必要となり、今後の対応が期待されます。

 今回のセミナーでは、このような主旨の下、2名の講師による基調講演と、 パネルディスカッションを企画しました。

 基調講演1では、春日大社の宮司・花山院弘匡様に、日本人の思考の原点ともいえる 神道の立場から、「神事と日本人の心」のテーマで、水や緑の保全、神への畏敬、 そして自然との対話や共生、人間の心の持ちよう、などを語っていただきます。

 基調講演2では、日本LCA学会、環境経営学会はじめ、多くの環境分野の学会長を 歴任し、またエコプロダクト展の創始、近年には「エシカル消費運動」を実践されて おられる、日本の環境保全分野の第一人者・東京大学名誉教授の山本良一氏に、 「SDGs・倫理的消費は世界を変える」、のテーマでご講演をいただきます。

 また講演終了後の、鼎談・質疑応答では第一回「シャパンSDGsアワードの外務大臣賞を 受賞したサラヤ(株)社長(常務理事)をコーディネーターに、「科学はどうあるべきか」 をテーマに、会場の皆様と質疑応答を行います。

■次第
日時 :平成31年2月12日(火) 午後4時から午後7時30分まで (午後3時30分開場)
会場 :ヴィアーレ大阪 大ホール 
    大阪市中央区安土町3-1-3 【アクセス方法はこちら】

参加費:一般・会員 1万円(消費税別)、大学関係者ご招待(交歓会参加費 3,000円)(消費税別)

定員 :150名(満員になり次第募集を打ち切ります)
申込先:生産技術振興協会事務局参加申込みフォームよりお申し込みください)

■タイムスケジュール
◇受付開始 15時30分〜

◇開会挨拶 16:00〜16:10
 理事長挨拶 (一社)生産技術振興協会 理事長 堀池 寛
 来賓あいさつ 大阪大学副学長 八木康史 様

◇講演会の部 16:10〜17:40
 テーマ:人類は持続可能か?−持続可能な開発目標(SDGs)を考える−

 16:10〜16:40
 演題1: 「神事と日本人の心」
 講 師 : 春日大社宮司 花山院弘匡氏(講師略歴1

 16:40〜17:10
 演題2: 「SDGs・倫理的消費は世界を変える」
 講 師 : 東京大学名誉教授 山本良一氏(講師略歴2

 17:10〜17:40
 鼎談・質疑応答 (山院弘匡氏、山本良一氏)
 モデレーター 常務理事 更家悠介氏(モデレーター略歴3

 ■モデレーター 更家悠介氏からの3つの問題提起
@人類は神になるのか?
宗教を忘れ、科学第一主義になった人類は、ゲノム編集で新しい生物をつくり、
畜産・養鶏などで動物を機械のように扱うようになり、その活動はいまや神の
領域に近づいています。行き過ぎとも思われる科学利用の修正やモラル(倫理)を
求めることをこれからどう考えたらよいのでしょうか?

AAIが神になるのか?
本格的IoTの時代を迎え、取得された大量のデータをAIが分析し、人類に
方針の選択や行く末を示す時代には、AIの声は神の声になるかもしれません。
AIの時代を人類はどう向き合えばよいのでしょうか。

BSDGsで持続可能な地球を未来に残せるのか?
2015年国連で採択されたSDGs(持続可能な開発計画)は、徐々に社会や
ビジネスに普及しつつあります。また2025年の大阪万博のテーマ「いのち輝く
未来社会のデザイン」は、人類に前向きで明るい未来を予測させます。
持続可能な地球を未来に残すため、いま何が必要かを、皆で議論したい
と思っています。

◇交流会の部 17:50〜19:15
  交歓会(懇親会会場 2階エメラルドの間)

■講師略歴1

講師:花山院弘匡
1962年 佐賀県生まれ
1985年 國學院大文学部神道学科卒業。奈良県立奈良高校などで地理を担当
2008年 春日大社宮司
花山院家は藤原道長の孫で関白師実の二男家忠を祖に11世紀末に創立。
五摂家に次ぐ九清華家の一つで旧侯爵家。宮司は第33代目当主。
〈公職〉 奈良県教育委員、(一社)今日庵 評議員 など公職多数


■講師略歴2

講師:山本良一
1969年 東京大学工学部卒業
1974年 マックス・プランク金属研究所客員研究員
1988年 東京大学先端科学技術センター教授
1992年 東京大学生産技術研究所教授
2011年 東京都市大学環境情報学部教授
〈公職〉 環境経営学会会長、環境プランニング学会会長、
日本LCA学会会長、LCA日本フォーラム会長、環境効率フォーラム会長、
国際グリーン購入ネットワーク会長、エコプロダクツ展示会実行委員長


■モデレーター略歴3

モデレーター:更家悠介氏(サラヤ株式会社 代表取締役社長)
1951年生まれ
1974年 大阪大学工学部卒業
1975年 カリフォルニア大学バークレー校工学部 衛生工学科修士課程修了
1976年 サラヤ(株)入社
1998年 代表取締役社長
1986年 大阪青年会議所の会頭として「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の設立
1989年 日本青年会議所(JC)会頭を務める
2014年 渋沢栄一賞受賞
2017年 「第1回ジャパンSDGSアワード」外務大臣賞を受賞


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