主催 : | 一般社団法人 生産技術振興協会 |
共催 : | 一般社団法人 日本国際メディカルサポート |
後援: | 一般財団法人未来医療推進機構、一般社団法人関西経済同友会 大阪商工会議所、一般社団法人大阪大学工業会、公益社団法人日本WHO協会 |
- ■講演概要
- 日時 :2025年1月28日(火) 16:00〜18:00(開場15:30)
- 会場 :シティプラザ大阪 2階 燦
- 大阪市中央区本町橋2-31 【アクセス方法はこちら】
- 定員 :200名 現地開催(オンライン放映なし)
- 参加費:3,000円(税込)
- 申込先:【参加申込みフォーム】よりお申し込みください(※200名になり次第、締め切ります。)
■開催趣旨
がんは現在、私たちの身近な病気となり、二人に一人ががんを患う時代に突入したと言われています。日本国内でも、がん治療は年々進歩を遂げており、特に大阪・関西・日本発の医療技術が注目されています。本セミナーでは、がん治療の最前線で活躍する著名な専門家をお招きし、最新の医療技術や研究成果についてご講演いただきます。
がん治療の最前線では、外科療法・化学療法・放射線療法に加え、新たな免疫療法や次世代の治療法が開発され、治療の選択肢が広がっています。日夜、がん患者の生活の質を向上させるための革新的な治療法の探求が続けられています。
このセミナーでは、これらの最前線で活躍する医療のエキスパートたちが、それぞれの研究や治療法についてお話しいただきます。このセミナーで医療技術の進歩とともに、がん治療がどのように進化していくのか、未来の可能性を一緒に考えていきましょう。ご自身、ご家族の健康を大切にされる貴方様のご参加をお待ち申し上げます。
■講演趣旨
近年、がん治療における最前線は目覚ましい進展を遂げています。従来の外科的手術、化学療法、放射線治療、重粒子療法に加え、遺伝子情報を活用した新たな治療法が次々と登場し、がん患者の治療選択肢は大きく広がりを見せています。
しかしながら、こうした新しい治療法が臨床現場に実装されるまでに多くの課題があり、非常に有望ながらも、研究から臨床に至るまでの道のりで直面する障害や問題をどう乗り越えるかが重要なポイントとなっています。 講演では、最初に大阪国際がんセンターの取り組んでいる従来のがん治療療法に加え、遺伝子情報を活用した集学的治療を紹介いたします。次に遺伝子情報を活用した最先端のがん治療の現状と課題について専門家をお招きし、各分野の最新の研究成果と実践例を紹介していただきます。先端がん治療遺伝子情報を駆使した最先端の治療法や個別化医療のプレシジョンメディスンに焦点を当て、がん治療の未来を拓くために必要な知識と課題について深く掘り下げます。
がん患者の命を救うために日々奮闘する医療従事者、研究者、そして患者自身にとって、これからの治療法がどのように進化し、どのように実現されるのか、共に学び、議論を深めていきたいと考えています。
■プログラム
□開会の挨拶 16:00〜16:10 一般社団法人生産技術振興協会 理事長 堀池 寛
□講演1:16:10-16:40 「大阪国際がんセンターの先端がん治療」 講師:地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター 総長 松浦成昭 氏 略歴 1976年大阪大学医学部卒業
大阪大学医学部教授、大阪大学大学院医学系研究科教授を経て
2014年 大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター)総長
大阪大学大学院医学系研究科名誉教授
現在 大阪対がん協会会長
大阪府がん診療連携協議会会長
大阪府がん対策推進委員会委員長
【講演内容】
がんになる人は増加の一途をたどっており、我が国では毎年100万人ががんになり、40万人ががんで亡くなっています。 しかし、がんの治療成績は着実に向上しており、現時点のがん患者の5年生存率は7割くらいあると考えられており、多くのがんは治りうる病気になりました。 がんの医療には画像検査・病理検査によりがんを見つけ(診断)、手術・放射線・薬物治療でがんを治す(治療)プロセスがありますが、 いずれも大きな進歩が見られます。
また、遺伝子検査ががん医療に取り入れられ、2019年からはゲノム医療も始まりました。治療成績の向上に伴い、がん患者のQOL(生活の質)を維持し、 元の生活にもどるためのサポートにも力がそそがれています。
本日は大阪国際がんセンターの現場から、現在行っている先端がん医療についてお話しします。□講演2:16:40-17:10 「がん撲滅を目指した新たな免疫療法の開発」 □ 休憩 17:10〜17:20講師:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 理事長 中村祐輔 氏 略歴 1977年 大阪大学医学部卒業
1994年 東京大学医科学研究所教授
2005年 理化学研究所ゲノム医科学研究センター長(併任)
2022年 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 理事長
2018年 東京大学名誉教授、シカゴ大学名誉教授
2003年 紫綬褒章
2021年 文化功労者
【講演内容】
ゲノムやさまざまなオッミクス技術の進歩に伴い、多種多様な病態や薬剤の応答における免疫細胞の変化を詳細に追跡することができるようになり、種々の薬剤による重症の薬疹や肝傷害や自己免疫疾患の原因が明らかになってきた。また、がん治療においては、がん組織内や全身の免疫環境が、がん免疫療法だけでなく、抗がん剤・分子標的薬・放射線治療の反応性においても重要であることがわかってきた。
患者の体内でがん細胞を攻撃する免疫力を高める新たな免疫療法の開発が進んでいる。がん患者で起こっている複雑な免疫反応を紐解きながら、新しいがん特異的免疫療法の開発について紹介したい。
□講演3:17:20-17:50 「肺がん薬物療法の奇跡(軌跡)と新薬開発の可能性」 □閉会の挨拶 17:50〜18:00 サラヤ株式会社 代表取締役社長講師:近畿大学病院 がんセンター センター長 中川和彦 氏 略歴 1983年熊本大学医学部卒業
1983年 熊本大学医学部附属病院 第1内科
1986年 国立がんセンター研究所 薬効試験部
1990年 大阪府立羽曳野病院 第2内科
1994年 米国国立衛生研究所
2007年 近畿大学医学部 腫瘍内科(主任教授)
2022年 近畿大学病院がんセンター長、ゲノム医療センター長
専門分野 腫瘍内科学、肺癌化学療法、早期臨床試験、がん分子標的治療
受賞歴 2021年、2022年、2023年、2024年 クラリベイト・アナリティクス社の
「高被引用論文著者臨床医学部門」に選出
【講演内容】
@2000年から肺癌に対する新しい分子標的治療薬と免疫チェックポイント阻害剤の臨床開発が急ピッチで進行し、進行非小細胞肺癌患者の予後が延長した。 つまり、製薬企業と臨床研究者の共同事業が大きな社会貢献に結びついている。
A新薬開発には多額の資金が必要であり、承認された新薬の薬価は高額となる。患者数の多いがん種に対する新薬開発は進みやすいが、 希少がんに対する新薬開発を如何に推進するかが問題である。企業利益と新薬開発コスト、企業の社会貢献の在り方について、どのようなバランスが可能か? 企業治験から医師主導治験、医師主導臨床試験、リアルワールドデータなど低コストな臨床研究へと産学連携を広げることが重要。
Bがん対策基本法ができた2007年当時、ドラッグ・ラグが問題視されていた。現在の新たな課題であるドラッグ・ロスを如何に阻止できるか?
一般社団法人生産技術振興協会 常務理事 更家悠介
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