ハイテク推進セミナー

〜非バイオ系技術者と語るバイオマスの活用〜


主催(社)生産技術振興協会
共催(社)大阪大学工業会、(社)日本生物工学会関西支部、NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議
NPO法人エコデザインネットワーク
後援NEDO、近畿経済産業局、大阪商工会議所

日時 :平成22年11月10日(水)10:00〜17:00

会場 :島津マルチホール(阪急ターミナルビル 14階)

会費 :会員・一般¥3,000円、学生・研究者¥1,000円、名誉教授 ご招待

申込先:(社)生産技術振興協会 事務局 <定員75名になり次第締め切ります


■開催趣旨

 (社)生産技術振興協会は毎年、工学分野の研究者・技術者を対象に最新の技術動向を紹介するハイテクセミナーを実施している。 幅広い工学分野の人々に各専門分野の最新技術を平易な言葉で紹介するとともに、異分野の研究者・技術者との意見交換により 新たな発想・展開に資することを目的としている。今回は非バイオ系の研究者・技術者にバイオマスの活用技術の現状、課題、 招待展望を紹介し討論する。

 これまでバイオに限らず、あらゆる科学技術の進歩は異分野の発展と協力により大きく展開してきた。今回の講師には、 普段使っているバイオの専門用語をできるだけ避けるか一般用語に言い換え、機械、金属、鉄鋼、建築、運輸、エネルギー、 化学、情報等の異分野の専門家にバイオマス活用の意義、上流から下流までの技術開発の現状と課題を解説し、異分野の 専門家にも参画して頂く道を開くよう努めて頂きたい。
 セミナーでのコーディネーターはバイオマスの活用に対して、バイオ専門家と異分野技術者の幅広い議論を巻き起こすよう に努める。そのために、セミナー後に交流会を設けている。なお、参加が予想される高校生、大学生への啓発も本セミナー の目的の一つである。


■講師と講演内容

バイオマス活用の概説
奈良先端科学技術大学院大学 副学長 新名惇彦 氏
化石資源からの脱却に向けて、再生可能エネルギーの中でのバイオマスの位置づけ、世界・日本の バイオバスバイオマス賦存量と年間生産量、利用形態、今後必要な技術開発

バイオエタノール
神戸大学大学院工学研究科 教授 近藤昭彦 氏
輸送用燃料としてのエタノール、エタノール生産の原料(サトウキビ、デンプン、セルロース系バイオマス)、 前処理・発酵・濃縮脱水技術の現状と課題、ETBE、副産物の活用、世界・日本の生産量・価格の目標値
バイオディーゼル
大阪大学大学院工学研究科 教授 福井希一 氏
バイオディーゼルとは、その意義は、原料の油糧作物の世界と日本の状況、世界で注目されている新規油糧作物 ヤトロファとは、ヤトロファのゲノム解析から期待されるもの、世界・日本のバイオディーゼルの生産量・価格の目標値、今後の技術開発

バイオプラスチック
バイオマスプラスチックの現状と課題−ポリ乳酸を中心に−
ユニチカ(株)中央研究所 研究開発グループ 上田一恵 氏
バイオマス由来のプラスチック生産が始まっているが、現在最も広く使われているポリ乳 酸であっても、種々の課題を抱えている。講演では、まず現在ポリ乳酸が用いられている 商品の紹介を行う。続いて、課題である耐熱性・耐久性・加工性などの技術課題への取り 組み・技術開発動向・その結果広がった応用分野などについて発表する。

環境浄化とバイオマスの有効利用
大阪大学大学院工学研究科 教授 池 道彦 氏
バイオマスからの資源生産への期待は大きいが、真の市場性という視点から見れば、 実用化へ向けて更なるコスト削減や付加価値の賦与が求められている。本講演では、環境保全との相乗的な 便益を達成することにより、バイオマスからの資源生産の価値を高め、無理のない市場を獲得していくため のアプローチの一つとして、水生植物による水質浄化技術、植物の利用、副産物の植物バイオマスの活用、将来展望

森林バイオマスの活用
中外炉工業(株)バイオマスグループ長 笹内謙一 氏
再生可能エネルギーの一つとして未利用バイオマスの利用が脚光を浴びている。 ここでは特に高い効率でエネルギー化が可能な熱分解ガス化の技術について、適用できるバイオマスと 各種ガス化炉とその利用の現状、ガス化技術のキーファクター、発電利用の実際と課題について解説する。




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