主催 大阪大学生産技術研究会・(社)生産技術振興協会 協賛 (社)レーザー学会・(社)応用物理学会関西支部 阪大フロンティア研究機構・テラヘルツテクノロジーフォーラム 電子情報通信学会テラヘルツテクノロジーフォーラム 応用物理学会テラヘルツ電磁波技術研究会
最近、光と電磁波の境界にあるテラヘルツ電磁波が注目を集めています。 フェムト秒レーザーの進展により、テラヘルツ電磁波が容易に励起・観測されるようになり、 これまでにない分析・センシングシステムが開発されています。このような期待の中、国内 におけるテラヘルツシステムの開発・応用をリードしてきた講師をお迎えし、分野の誕生か ら、開発の現状と応用の最前線までをご紹介するセミナーを企画いたしました。是非ご参加 下さい。
- 日時 :平成16年10月15日(金) 10:00〜16:45
- 会場 :大阪大学医学部 銀杏会館 3階会議室
- (〒565-0871 吹田市山田丘2−2 TEL 06-6879-5111(代))
- <<利用交通機関のご案内>>
阪急電車千里線 北千里駅(終点)から東へ徒歩(約15〜20分) 地下鉄・北大阪急行線 千里中央(終点)から阪急バス「阪大本部前行」「茨木美穂ヶ丘行」で阪大本部前下車 阪急電車京都線 茨木市駅から近鉄バスで「阪大本部前行」 JR東海道本線 茨木駅から近鉄バスで「阪大本部前行」 大阪モノレール 阪大病院前下車
(1)「レーザーテラヘルツ波の誕生と期待」 | (10:00〜11:00) |
阪 井 清 美 氏 (独)情報通信研究機構/SCAT | |
近年、光と電波の境界領域にあるテラヘルツ電磁波が注目を集めている。この周波数領域は未開拓電磁波領域または未踏光学領域と呼ばれ、これまで産業的にあまり利用されることはなかった。本講演では、テラヘルツ波応用が急速の発展してきた背景と今後の産業展開への期待について述べる。 |
(2)「テラヘルツパルス分光装置の商品化と市場展開」 | (11:00〜12:00) |
深 澤 亮 一 氏 株式会社 栃木ニコン | |
テラヘルツ帯周波数領域には、物質の誘電分散、格子振動、分子振動など物質の重要な物性情報が存在しているため、材料分野、バイオテクノロジー分野、医用分野と多岐にわたる分野での画期的な応用が期待されている。本講演では、テラヘルツパルス分光装置およびイメージング装置の商品化と市場展開について紹介する。 |
(3)「ナノとテラヘルツ:新しい分析能力への期待」 | (13:30〜14:30) |
永 井 直 人 氏 鞄激激潟Tーチセンター 構造化学研究部第1研究室 | |
テラヘルツ分光法は分子間相互作用を直接評価できる手法として注目されている。ナノ材料を分子間相互作用をベースに評価できる重要なツールであることを紹介する。 |
(4)「テラヘルツイメージング応用の新展開」 | (14:30〜15:30) |
川 瀬 晃 道 氏 理化学研究所 | |
我々は、テラヘルツ波の産業応用可能性について主に研究を行っている。最近の主な成果として、テラヘルツ分光イメージングによる郵便物内の禁止薬物の非破壊検出、あるいはレーザーテラヘルツ放射顕微鏡による集積回路の非破壊検査などへの応用の道を示した。その他、種々の応用可能性やミリ波応用について述べる。 |
(5)「テラヘルツ波応用のための技術的課題と展望」 | (15:45〜16:45) |
谷 正 彦 氏 大阪大学 レーザーエネルギー学研究センター | |
テラヘルツ波技術応用が産業分野へ広がるために解決しなければならない,技術課題と今後の展望について述べる。まず,現在のテラヘルツ波技術の国内外での技術動向を紹介し,新奇な応用例,実用に近い応用例を取り上げる。さらに他の技術との競合関係(優位性と弱点)について考察し,最後に今後実用化が望まれる技術,技術課題と今後の展望について私見を述べる。 |