毎年開催されるこのハイテク推進セミナーでは、科学技術は社会をどう変えてゆくか
という視点を通して、現代の社会における問題や現象をひも解いてきました。今回の
テーマは「ローカル5Gってなに?」です。
我々の生活や生産活動にも大きな影響を与えると言われる第5世代移動通信システム(5G)
に関し、大阪大学の新進気鋭の研究者をはじめ、多くの分野の専門家講師にお招きしセミナー
を開催します。
今回取り上げる「ローカル5G」は、高いパフォーマンスを誇る5Gの商用サービスが遂に
始まった日本。その中心となる主要企業はどのような取り組みを行っているのか。そして
5Gがもたらす変革により、放送はどうなるのか。本講習会では、係る分野のさまざまな取
り組みや最新動向について、専門の講師の方をお招きしご講演いただきます。
◆ポスター(111KB)
- 日 時:2020年11月16日(月)10:00〜17:00
- 会 場:阪急グランドビル26階 貸会議室1・2・3
- (〒530-0017 大阪市北区角田町8番47号 電話:06-6315-8368)
【地図はこちら】
- 参加費:一般、会員 8,000円、教員、名誉教授 5,000円
学生 1,000円(いずれも税込)- 定 員:75名(150名収容会場) ※定員にて締切致します
- その他:集合型セミナー(オンライン放映はありません)
- 申込先:(一社)生産技術振興協会 事務局
【参加申込みフォームよりお申し込みください】
10:10〜11:00 講演1「IoTとアプリケーションの観点でのローカル5G」 | ||||
大阪大学大学院情報科学研究科 准教授 猿渡俊介 氏 | ||||
携帯電話のネットワークを自分の用途だけに使えたら何ができるか?それがローカル5G の本質だと考えています。5Gの「超高速・超大容量・超大量接続・低遅延」を利用し、5Gのアプリケーションと IoTが、われわれの生活やあらゆる産業を一変させるとも言われています。 たとえば、車社会では・?動運転、ロボット遠隔操作・リアルタイム操作や危険回など?動化・効率化 による?に関わる交通諸問題を解決し、医療技術では遠隔医療などの新しい利用が可能になります。 このようなわれわれの生活やあらゆる産業を一変させるとも言われている、5Gのアプリケーションと IoTをローカル5Gの観点でわかりやすく事例を挙げて説明いたします。 |
11:00〜11:50 講演2「オプテージのローカル5Gの事業展望」 | ||||
株式会社オプテージ(5G事業化推進チーム チームマネージャー) 白野綾介 氏 | ||||
5Gは超高速・大容量化、多数同時接続および超低遅延の通信を実現する次世代の通信技術として 注目されています。オプテージでは、ローカル5Gを積極的に事業に活用するべく検討を進めるとともに、 2020年6月に本社ビル3Fおよび21Fにローカル5G環境を構築しました。お客さまにローカル5G環境 を体験して、知見を蓄えていただき、通信環境の課題解決や新たなイノベーションにつなげることを目的 としております。お客さまと共に新しい価値を創っていきたいという想いを込め、「OPTAGE 5G LAB(研究所)」 と命名しました。 本講演では、ラボに関する取り組みを含めオプテージがローカル5Gをどのように> 捉えているかなど、 今後の事業展望につきましてご紹介させていただきます。 |
13:10〜14:00 講演3「5Gが拓く近未来社会 −課題と展望−」 | ||||
大阪大学大学院工学研究科 教授 三瓶政一 氏 | ||||
我々の生活や生産活動にも大きな影響を与えると言われる第5世代移動通信システム(5G)は、 スマートフォンへの情報配信が主なサービスであった4Gに対して、本格的なIoT接続サービスが中心となる 5Gプラットフォームへと進化しようとしています。さらにこれからはwithコロナの前提で我々の社会は進展する 必要性に迫られています。5GはIoT接続に伴って判断、労働などの人の機能を代替する機能がサポートできます。 またそのことはソシアルディスタンスを維持しながら産業や我々の生活を向上させることが期待できます。 自動運転と組み合わせることにより交通手段に問題がある地域,高齢化で労働人口が減少している地域における 新たな対応策に対しての有効な対応も可能となります。本講演では、5Gでわれわれの社会はどう変わろうと しているのかについてお話いたします。 |
14:00〜14:50 講演4「ローカル5G地方展開の現状と展望(仮題)」 | ||||
総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課 講師:未定 | ||||
ローカル5Gは各地域の様々な分野における課題解決への活用が期待されてる。 本講演では、ローカル5Gの周波数拡張に向けた制度整備の状況や、今年度から開始しているローカル5G 等開発実証等のローカル5Gの現状と課題について紹介する。 |
15:10〜16:00 講演5「ローカル5Gのユースケースと富士通の取組み」 | ||||
富士通ネットワークソリューションズ株式会社 塚越 寿夫 氏 | ||||
地域や個別の多様なニーズに応じて企業や自治体が主体となって構築できる「ローカル5G」が 注目されています。本セミナーでは、富士通が描くローカル5Gを、ものづくり・ヘルスケア・建設現場/プラント 等の現場でのユースケースを踏まえ、ご紹介致します |
16:00〜16:50 講演6「ビヨンド5G −世界の中の日本と戦略提案−」 | ||||
国立研究開発法人情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター /テラヘルツ研究センター(兼務) 寶迫 巌 氏 | ||||
移動通信システムの進化は著しいものがあります。通信基盤(1G〜3G)、生活基盤(4G)と進化し、 個々人の生活に欠くべからざる要素となってきました。5GにおいてはIoT等のように人だけではなくモノも繋がる 社会基盤となってきており、人と人、人とモノ、モノとモノといった相互作用が、社会生活の様々な局面において 大きな意味を持つに至っています。移動通信システムの利活用はDX化の推進と相まって加速度的に進展して 行くと考えられ、移動通信システムを支えるコアネットワークやネットワーク上に存在するサーバー群、それらが 織りなすサイバー空間を通じての様々な相互作用は、実空間とサイバー空間が融合したサイバーフィジカルシステム として捉えることが出来るものです。Beyond 5Gにおいては、サイバーフィジカルシステムが「Society 5.0」の神経網 ともいうべきものになって行いくと考えられます。講演では、2020年6月に総務省が公表した 「Beyond 5G推進戦略 −6Gへのロードマップ−」に触れ、Beyond 5Gの研究開発の方向性を議論します。 |
<連絡先>
大阪市中央区本町橋2−8 大阪商工会議所内
(一社)生産技術振興協会 事務局長 巽昭夫
電話:06-6944-0604 FAX:06-6944-0605
世話人 大阪大学レーザー科学研究所 教授 斗内政吉