主催 (社)生産技術振興協会 共催 (社)大阪大学工業会 後援 大阪商工会議所
- 日時 :平成21年10月21日(水)10:00〜17:00
- 会場 :未定:島津マルチホール(梅田) もしくは 大阪商工会議所(本町)を予定しております
- 会費 :一般¥3,000円 学生・教官¥1,000円 高校生・名誉教授 ご招待
- 申込先:(社)生産技術振興協会 事務局
10:10〜11:00 自動車触媒:「リーンNOx還元触媒における材料設計」 | ||||
名古屋大学大学院工学研究科制御工学専攻 薩摩 篤 氏 | ||||
直噴ガソリンリーンバーンおよびディーゼルエンジン排ガス中の窒素酸化物 (NOx)浄化にはNOx吸蔵還元が用いられ、また炭化水素-SCRも研究されている。 これら触媒システムのユニークな材料設計について解説する。 |
11:00〜11:50 光触媒「半導体光触媒・シングルサイト光触媒の設計と応用」 | ||||
大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻 山下弘巳 氏 | ||||
環境浄化、アメニティー空間の実現、クリーンエネルギーの創製と、酸化チタンを 中心とした光触媒の応用分野は広がりを見せる。これらの応用には、二つの光触媒作用、 光照射により発現する「酸化還元反応性」と「表面親水性」が活躍する。 近年では、従来の半導体光触媒に加え、シングルサイト光触媒のように分子・原子レベル でナノ構造制御された光触媒の開発が著しい。ここでは、光触媒の基礎科学と最新の 開発状況について紹介する。 |
11:50〜13:00 昼食休憩(講師を囲む昼食会開催)
13:00〜13:50 プラスティック触媒:「オレフィン重合触媒の開発と展開/ポリオレフィン新材料の創製」 | ||||
三井化学(株)触媒科学研究所 藤田照典 氏 | ||||
チーグラー触媒の発見を源とするオレフィン重合触媒は進化を続け、MgCl2担持型 TiCl4触媒による飛躍的な性能向上を経て、均一系錯体触媒であるメタロセン触媒 さらにはポストメタロセン触媒へと展開している。本講演ではオレフィン重合触媒 の開発の歴史について簡単にまとめたあと、三井化学におけるポストメタロセン触媒 の開発とポリオレフィン新材料創製への展開について紹介する。 |
13:50〜14:40 化学品合成触媒:「環境にやさしい触媒プロセス」 | ||||
(株)日本触媒 研究開発本部 技監 常木英昭氏 | ||||
古典的な有機合成を触媒を使ったプロセスに転換することにより、廃棄物の少ない環境 にやさしいプロセスが可能になる。日本触媒が企業化したいくつかの触媒プロセスと 現在取り組んでいるバイオマスを原料とする触媒プロセスの展望を紹介する。 |
休憩(14:40〜15:00)
15:00〜15:50 生体触媒:「ヘムタンパク質の機能改変?天然の酵素を超える生体触媒をめざして」 | ||||
大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 林 高史 氏 | ||||
酵素の構造や物性・作用機序が明らかになってきた現在、次のステップとして、 得られた知見をもとに天然の酵素を化学的に変換し、新しい有用な生体触媒を創製 することが求められている。本講演では、代表的な酸化酵素の一つである ヘムタンパク質について、生物無機化学的な立場から機能改変・向上をめざす 我々のユニークな手法を説明し、天然の機能や触媒活性を超えた改変ヘムタンパク質 の幾つかの実施例を紹介する。 |
15:50〜16:40 有機合成触媒:「ものづくりに役立つ協奏機能分子触媒の化学」 | ||||
東京工業大学大学院理工学研究科応用化学専攻 碇屋隆雄 氏 | ||||
社会と技術の均衡を保持して、必要なものだけを合成するバランス良いものづくり を実現するために、協奏機能触媒の化学は重要戦略となり得る。協奏機能とは、 複数の機能が触媒過程で融合あるいは協奏的に発 現する動的機能である。本講演では、 わたくしどもの 開発した協奏機能分子触媒の概念とそれを用いる実用的触媒反応およ 応用例について、最近の成果を中心に議論する。 |
16:40〜16:50 閉会のごあいさつ
今中信人氏(社団法人生産技術振興協会 事業企画委員長)
17:00〜18:30 交流会