ハイテク推進セミナー

〜環境で築く未来の都市構想〜


 (ハイテク推進セミナーポスターです:PDF170kB)


主催(社)生産技術振興協会
共催(社)大阪大学工業会 構築会
後援(予定)NEDO、近畿経済産業局、大阪商工会議所、NPO法人エコデザインネットワーク

日時 :平成24年11月6日(火)10:00〜17:00

会場 :島津マルチホール(阪急ターミナルビル 14階)
      (〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1−4)

参加費 : 会員・一般  ¥3,000円(消費税込み)
       学生・研究者 ¥1,000円(消費税込み)
      名誉教授    ご招待

申込先:(社)生産技術振興協会 事務局 (※下記の参加申込みフォームからお申込みください)

 <参加費の振込先>
りそな銀行 千里北支店 普通509803
三菱東京UFJ銀行 新大阪支店 普通10381

ロ座名:社団法人生産技術振興協会 (シャダンホウジンセイサンギジュツシンコウキョウカイ)


■開催趣旨

 2011年東日本における未曾有の大災害を経て、エネルギー問題のみならず、いま改めて日本の 都市づくりの方向性を考える必要があると言えます。民生部門のエネルギー消費量は最終工ネルギー消費の1/3を占め、都市のエネルギー需要の削減は、 持続可能な社会構築のためには避けて通れない問題です。また、消費エネルギーの削減は、単に量的なものにとどまらず、 耐災性のあるエネルギー供給の仕組みづくりが不可欠です。

 一方、住宅にあってはパッシブな環境制御を最大限に生かした環境共生住宅の導入と省エネ型ライフスタイルの構築が 課題である一方、安全性の向上や都市のヒートアイランド問題の解決も同時に図らなければなりません。本セミナーでは、 いまこそ環境というキーワードから未来の都市づくりの方向性を考えるために、スマートなエネルギーネットワーク、建物 のZEB化と防災性、安全保障住宅、ヒートアイランド対策のための都市づくりなどについて、それらの考え方や最先端情報を 共有した上で、現在計画中のエコタウン、スマートタウンの実例を紹介し、未来の都市構想について考える機会と致します。

■八イテクセミナープログラム

司会:事業企画幹事委員 大阪大学教授 山中俊夫

10:00〜10:10  開会のごあいさつ (事業企画委員長 今中信人)

10:10〜11:00 1.スマートなエネルギーネットワーク構築に向けて
大阪大学名誉教授 辻毅一郎 氏
我々は、再生可能エネルギーの導入可能性、原子力発電の今後の位置付けなど、 極めて難しいエネルギー・環境問題に直面している。スマートグリッドやスーパーグリッドは、問題 解決に資する将来の電力網を構想するものとして注目されている。ここでは需要側にも焦点を当て、 低炭素化に寄与しつつ非常時にも強い、集中型と分散型とがミックスした頑健なエネルギーネットワ ークのイメージを描くとともに、その構築に向けた道筋を探る。

11:00〜11:50 2.ZEBの実現可能性とスマートコミュニティ構想
         〜災害時における自立エネルギー供給の視点も含めて〜
日建設計総合研究所 取締役副所長 栗山知広 氏
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が20年後に実現できるかどうかについての 検討結果をご報告します。ポイントは、空調以外の電力消費量の低滅と、それにともなう冷暖房負荷の変化です。 また、建物単体のみではなく街区や地域が一体となることにより、さらに低炭素化が図れるという考え方である スマートコミュ=ティ構想について、災害時におけるエネルギー供給の自立性という視点も含めて話題提供します。

13:00〜13:50 3.安全保障住宅・まちづくりのすすめ
東京都市大学 教授 岩村和夫 氏
国際政治学者の緒方貞子さんは、「人間の生にとってかけがえのない中枢部分を守り、すべての 人の自由と可能性を実現すること」を「人間の安全保障」と名付け、国際的な活動を続けてこられました。この考え方 は、我々の一見安全に見える生活環境を構想する上で根本的な問いを投げかけます。頻発する自然災害だけではなく、 交通事故より多い家庭内事故死者数。この現実をふまえ、本講義では「安全保障住宅・まちづくり」すなわち、住み手 の安全を保障する住まい・まちづくりの枠組みを提案し、事例を紹介します。

13:50〜14:40 4.ヒートアイランド対策を考えた都市づくり
摂南大学理工学部 住環境デザイン学科 教授 森山正和 氏
ヒートアイランド対策の基本は、地表面被覆の変更(蒸発蒸散と日射高反射)、人工排熱の抑制 (建物と自動車)、風の道の形成(風通しの促進)と言う3つに集約される。しかし、気温の形成プロセスは時間的な 変動も空間的な分布も複雑であり、人に対する黙環境評価も加わり、その評価自体簡単ではない。それらを総合した目 標の上に新しい都市づくりの万法を考える必要がある。それは都市構造から温暖化対策を考えたコンパクトエコシティ のような概念に収斂するであろう。

15:00〜15:50 5.晴美台エコモデルタウンで取り組む自給自治の街づくり
大和ハウス工業株式会社 大阪都市開発部企画部 企画グループグループ長 脇濱直樹 氏
産業部門に比べ、家庭部門のエネルギー消費は、利便性・快適性を追及するライフスタイルの 変化により著しく増加しており、身近な生活基盤である住宅や住宅地でのエネルギー問題への取組みが重要となって いる。そこで、今回その取組み事例として、晴美台工コモデルタウンで実践するネット・ゼロ・エネルギーハウス建 投と街区での省エネ・創エネ・環境維持活動を通じた自給自治の街づくりを紹介する。

15:50〜16:40 6.Fujisawaサステナブル・スマートタウン(SST)構想について
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 まるごとソリューションズ本部 宮原智彦氏
当社と環境配慮型街作りやスマートシティ・フロジークトで先進的な取り組みを進める 8社並びに藤沢市とともに推進する「Fjisawsaサスティナブル・スマートタウン」構想。2014年街びらきを目指し、 暮らしのエコアイディアを活かしたサービスやエネルギー機器の導入によるスマートタウンならではの新しい街区開発に取り組み、 開発事業者・メーカ・サービス事業者が一体となってマスタープラン段階から開発後の運用まで見据えた1000世帯規模の新し い街づくり構想。パナソニックはここで培ったノウハウ、経験を活かし、サスティナブルでスマートな街を世界中に拡げていきます。

16:40〜16:50  閉会のご挨拶 (事業企画委員 宮本裕司)

17:00〜19:00  交流会(講師・参加者を囲む夕食会)
         交流会費3,000円当日受付



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