ハイテク推進セミナー

次世代エネルギー社会のあるべき姿

    〜今水素が面白い〜



■開催趣旨

 ここ数年、次世代エネルギーをテーマに、ハイテクセミナーを開催して参りました。 今回のテーマは水素です。周期表の中でも一番軽い左上隅の元素である水素が クリーンエネルギー源として注目を集めています。ここでは最も 軽いガスであり、 反応性にも富む水素の基本特性を紹介した後、水素の製造、運搬、応用から 近未来の車まで、多岐にわたり紹介する予定です。

 ◇講師紹介 (JPEG:105KB)


■開催日時

日時 :平成25年11月11日(月)10:00〜17:00

会場 :島津マルチホール(阪急ターミナルビル 14階)
      (〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1−4) 【地図はこちら

参加費 : 会員・一般  ¥3,000円(消費税込み)
       学生・研究者 ¥1,000円(消費税込み)
      名誉教授    ご招待

申込先:(一社)生産技術振興協会 事務局 (※下記の参加申込みフォームからお申込みください)

 <参加費の振込先>
りそな銀行 千里北支店 普通509803
三菱東京UFJ銀行 新大阪支店 普通10381

ロ座名:一般社団法人生産技術振興協会 (イッパンシャダンホウジンセイサンギジュツシンコウキョウカイ)


■プログラム

10:00〜10:10  開会のご挨拶

10:10〜11:00 1.「水素の性質とその製造・分離精製について(総論)」
名古屋工業大学大学院 工学研究科未来材料創成工学専攻 教授 岩本雄二 氏
水素は基幹化学物質の合成原料であり、広範な産業分野で大量に使用されています。 また、近年は水素を利用した環境低負荷型エネルギーシステムの創成に強い関心が集まっており、 その象徴的な技術の一つとして燃料電池システム技術の確立と、その実用化に対する期待が高まっています。 本講演では、水素の基本的な性質と、将来のクリーンエネルギー社会の構築に向けた水素の高効率製造と 分離精製技術の開発動向を紹介します。

11:00〜11:50 2.「エネルギー媒体としての水素、その他のケミカルズ」
株式会社KRI 新エネルギーデバイス研究部門 部長 上殿紀夫 氏
将来の低炭素化社会の実現のためには再生可能エネルギーを最大限に導入し、 その利用を図ることが必要です。しかし、再生可能エネルギーの利用は地理的な要因や自然因子に 依存しています。この課題を克服するために水素等のエネルギー媒体の活用が有望視されています。 同時に、水素を長距離輸送や大量貯蔵が容易な物質に変換し、水素キャリアとして応用することも 検討されています。これらの技術の現状や研究開発動向について紹介します。

13:00〜13:50 3.「ガスハイドレート利用技術を探る」
大阪大学名誉教授 環境物理化学・化学工学専攻 大垣一成 氏
地球環境・エネルギー資源問題は,持続的社会発展を実現するためには避けて 通れない人類共通の最重要課題です。その中で、水やCO2は過去・現在・未来にわたって 鍵を握る物質です。水の水素結合が織り成すガスハイドレートの機能を明らかにするなかで、 これら重要課題との係わりについて紹介します。

13:50〜14:40 4.「CO2フリー水素チェーン実現への取り組み」
川崎重工業株式会社 技術開発本部 水素プロジェクト部 西村元彦 氏
川崎重工は、低炭素社会を目指して、CO2フリー水素の製造、輸送・貯蔵および利用 までの一貫したサプライチェーンの実現に取り組んでいます。当水素チェーンの特徴は、豪州に大量に存在する 未利用資源「褐炭」から水素を製造し、製造時に発生するCO2は、豪州政府が推進する CCSプロジェクト「Carbon Net」により地下貯留を行う点にあります。ここでは、当該チェーンのコンセプト、 水素エネルギー導入の実現性、および技術開発の状況を紹介します。

15:00〜15:50 5.「液化水素を核とした当社の水素事業へ の取組みと将来展望」
岩谷産業株式会社 産業ガス・機械事業本部 水素ガス部長  上田恭久 氏
「低炭素社会の実現」という世界共通の課題を前に、脚光を浴びている究極のクリーンエネルギー「水素」。 「水素のトップサプライヤー」として当社はその可能性を追い続けております。液化水素は水素大量供給時代に欠かせません。 当社の液化水素事業の取組は、2006年に国内最大の液化水素プラントを大阪府に稼動させた後、2009年には第二プラントを 千葉県に、又、本年6月には第三のプラント「山口リキッドハイドロジェン梶vを山口県周南市に稼動させています。 水素エネルギー社会の到来に備え、当社は水素供給インフラの一層の充実を目指しています。ここでは当社の水素事業の 推進状況を紹介します。

15:50〜16:40 6.「トヨタにおけるFCV開発状況と2015年普及開始に向けた取組」
トヨタ自動車株式会社 技術統括部 次世代車推進グループ 三谷和久 氏
1992年ブラジルサミットを契機にトヨタのFCV開発が始まりました。それから20年余を経た現在、 原子力に依存しない低炭素社会の実現とエネルギー安全保障の両立が求められ、水素エネルギー無しでは語れない時代 を迎えようとしています。自動車における水素の活用は、我が国の成長戦略の中でも特に重要なテーマであり、 カーメーカーの立場から以下の解説を行います。
 1.次世代車用燃料、省エネルギーと燃料多様化
 2.電気自動車(EV)と燃料電池自動車(FCV) 
 3.FCVの嬉しさと開発状況

16:40〜16:50  閉会のご挨拶

17:00〜18:30  懇親会 (於 阪急ターミナルビル17階「シーファー」) 一般 ¥3,000円



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